のぞみの家(東京都)在籍

部屋の真ん中で、周囲の脚光を浴びながら自由に描く。彼女が絵画に臨むとき、インスピレーションを受けているのは春夏秋冬や記念日のイベントで心に刻まれた、周囲との楽しい思い出。車椅子から降りると、上半身を大きく使って、手のひらにのせた絵の具をキャンバスの上から下へ広げていく。以前は細いタッチで淡い色づかいだったが、最近は濃い色づかいでダイナミックな筆致へと変化を遂げている。誇らしげな表情で完成した作品を見せる姿は、人びとの心を和ませる。