【GALLERY】第14回企画展「タムタムと、めぐるトワル」を4月29日より開催
宮城県仙台市にある、福祉施設「多夢多夢舎中山工房」のメンバー18人と、写真家・美術家の中村紋子、トワル再利用プロジェクトの松田真吾が共同で始めた新しい服づくりのプロジェクト「タムタムと、めぐるトワル」の展示を、HARALBONY GALLERYにて開催します。
作家それぞれの個性あふれる約40着のトワルが岩手県盛岡市にある、HARALBONY GALLERYにやってきます。観て、触って、縫って、トワルを通じてタムタムの作品を自由にお楽しみください。
※「トワル」とは… 洋服をつくるときに、デザインやサイズを確認するためにつくるサンプルの服のことです。
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■「タムタムと、めぐるトワル」 展示概要
会期:2023年4月29日(土)〜5月28日(日)
時間:11:00〜18:00
開廊日:土曜日、日曜日、祝日
※5月1日(月)、5月2日(火)は開廊いたします
その他平日ご来館希望の方はwebサイト内チャットよりお問い合わせください
会場: HARALBONY GALLERY
住所:〒020-0026 岩手県盛岡市開運橋通2-38 @HOMEDELUXビル4F
webサイト:https://store.heralbony.jp/pages/heralbonygallery-iwate
参加作家:郁美、木村頌吾、工藤生、竹内聖太郎、片寄大介、渡邊昌貴、渡邊直貴
(多夢多夢舎中山工房)
■「タムタムと、めぐるトワル」
「トワル」とはデザインサンプルの服。 洋服をつくるときにはこのトワルをつくってから実際の服づくりをしています。 しかし役割が終わったら捨てられてしまう皆がふだん見ることのない服でもあります。 「いままでは捨てられなたトワルを、もっとたのしく活用できないだろうか?」 東京で毛皮リメイクを手がける株式会社TADFURの松田真吾さんは考えていました。 そこにあらわれたのがふしぎおもしろ写真家、中村紋子さん。 ちょうど東北のアールブリュットの取材をしようとしていた中村さんは、「松田真吾さんの会社のトワルと多夢多夢舎のなかまたちをむすびつけたら面白いことが起きるかも」と考え、二つをくっつけてみました。 それがトワル再利用プロジェクト「タムタムと、めぐるトワル」のはじまり。https://tamutamutoile.tumblr.com/
■企画展のもう一つの楽しみ
「タムタムと、めぐるトワル」の2年間の活動を記録したフォトブックと、多夢多夢舎中山工房の自舎ブランド「tam tam dot」のアイテムを販売します。作家が描いた絵を米袋にプリントしたポーチや靴下、仙台で最も古い注染の工場「武田染工場」のコラボレーションで生まれた手拭いなど、お手にとってご覧ください。
■フォトブック「タムタムと、めぐるトワル」
2,750円(税込)A5サイズ / 108P
「着られるキャンバス」トワルに描いた作品と、つくることで出会った、2年間の記録
写真:中村紋子
トワル制作と暮らし:多夢多夢舎
■「tam tam dot (タムタムドット)」
メンバーが音楽を聴きながら、おしゃべりをしながら大きな紙に自由に「まる」を描く。その原画を描こうした、多夢多夢中山工房の自舎ブランドが「tam tam dot (タムタムドット)」です。
■「多夢多夢舎中山工房」
障害のあるメンバーが通う、福祉施設。就労継続支援B型事業所。誰もが共に生きていくことができる社会の実現を目指し、共に働く場として、個々に応じた生産活動の機会の創出、社会生活力を高める環境作りを行う。
http://tamutamu.jp/
■参加作家プロフィール(一部)
郁美 (Ikumi)
たくさんの人とコラボするのが好きで、ダンス、朗読、コラージュなどを行う。2015 年、素材としてのトワル(服)に出会う。2016 年 5 月よりトワル作品「雨」に取り組んで以来毎日、フェルトを丸い形に切り、トワルに貼ることを続けている。ワークショップに出向いた際に、道を間違えたスタッフにツッコミを入れるのは彼女の役目。好きな武将は「多すぎて選べない」。趣味は読書(歴史関係)。
工藤 生 ( Ikuru Kudo)
2015 年から、アクリル絵の具を使って大好きな電車の絵を描き始める。普段の作業の休憩時間中にも時刻表や電車の雑誌を開いて、次に描きたい電車の写真を眺めている。電車の他にアイドル、ガンダム、楽天ゴールデンイーグルスが好きで、自分の描いた絵を人に見せるのも好き。トワル制作では、貼り絵でもアクリル絵の具でも新たな表現を生み出した。 トワルのプロジェクトを通して、本当にたくさんの人に出会った。
竹内 聖太郎 (Shotaro Takeuchi)
いつも一番乗りで、多夢多夢舎の一日は、彼のあいさつから始まる。tam tam dot では小さな丸を並べるだけだったが、トワル制作を始めてから、服全体を観て余白を生かすようになった。絵の具、クレヨン、鉛筆を駆使して、デザイン性の高いトワルを仕上げている。一度会った人の名前は(たまにしか)忘れない。