【NEWS】4周年記念イベントをHERALBONY GALLERYにて開催(ライブ配信有)

“ヘラルボニー誕生の地・岩手にどこよりも強烈な異彩を放つ場所を”
というコンセプトで2022年4月25日に開設された「HERALBONY GALLERY」。

「アート」というフィルターを通じて作家への純粋なリスペクトが生まれる場を創出したいという想いから、これまで全9回に渡り企画展を開催してまいりました。記念すべき第10回目の企画展となる今回は、ヘラルボニー設立4周年、そして「HERALBONY GALLERY」のオープン1周年を記念して、私たちのはじまりの原点である岩手県花巻市の「るんびにい美術館」に在籍する5名の人気作家が描いた原画作品と、そのアートがデザインに施されたライフスタイルプロダクトを一堂に展示し、空間を鮮やかに彩ります。

今回【岩手限定】で開催する周年記念トークイベントでは、るんびにい美術館のアートディレクター・板垣崇志(いたがき・たかし)氏をゲストにお招きし、ヘラルボニーの創設者である松田文登とともに、展示作品や作家たちの知られざるバックストーリーをご紹介しながら、熱く語り合います。

さらに、トークイベントの後半では、ヘラルボニーの人気作家である、るんびにい美術館在籍の作家・小林覚氏が登壇し、同氏が講師を務める「であい授業」をHERALBONY GALLERYで初めて開講いたします。

イベント概要  

■開催日時:2022/7/24[日]14:00ー16:00(入場受付|13:45)
■会場:HERALBONY GALLERY(リアル会場+Instagramでのライブ配信)
    住所|岩手県盛岡市開運橋通2-38@HOMEDLUXビル4階
    ビル1階入口の奥にエレベーターがございますので、ご利用ください。
■参加費:無料
■参加特典:4周年記念ステッカー
■お申し込みはこちら

■タイムスケジュール
14:00                 オープニング
14:00~14:05   周年のご挨拶
14:05~14:15   登壇者紹介
14:15~15:00   トークセッション
15:00~15:50   であい授業
15:50~16:00   ギャラリートーク(展示中のるんびにい美術館の作家・作品紹介)
16:00      クロージング

※ギャラリーは19:00まで営業しておりますので、引き続き展示をお楽しみいただけます。
※本企画展にて展示中の作品は販売を行なっておりませんので、ご了承くださいませ。
※本イベントはHERALBONY Instagram公式アカウントにてライブ配信をいたします。
ライブ配信での視聴を希望される方は事前のお申し込みは不要です。
遠隔にお住まいの方はぜひオンラインにてイベントをご視聴いただけますと幸いです。




■「であい授業プロジェクト」とは

知的障害の当事者である人が講師を務める出前授業と、その手法の普及を目指す取り組みです。2016年3月、岩手県花巻市のるんびにい美術館の呼びかけに応えた福祉・教育・芸術・行政など様々な分野の有志がプロジェクトチームを結成し、スタートしました。授業の中核となるテーマは3つ。講師自身の「歴史」。講師の「心の風景」。講師を囲む、家族をはじめとする様々な人たちとの「絆」。すなわち、講師という「人」そのものが授業テーマです。「障害」や「障害者」についてどれほど知識を得ても、障害のある「人」の理解には至りません。障害者という名の人はいません。いるのは一人ひとりの人だけです。この世にただひとつの歴史・心・絆。人に出会い、知ることからすべてが始まる。それがこのプロジェクトの根本の考えです。


ゲスト紹介|板垣 崇志氏
るんびにい美術館 アートディレクター



1971年、岩手県花巻市で農家の長男として生まれる。マンガ家を目指した少年時代、脳の認知機能の研究から銅版画に転向した大学時代を経て、1998年に軽い気持ちで地元の障害福祉施設ルンビニー苑の門をくぐることに。(少年時代、その施設名は仲間内で蔑称だった。)そこで暮らす方たちと、その方たちが生み出した造形作品に出会い、人生の流れが変わる。以後、同苑を始めとする福祉施設や支援学校などで知的な障害・精神の障害と共に生きる方々の造形表現の支援に取り組み続ける。同苑運営法人の美術館設立計画に携わり、2007年開館と同時に「るんびにい美術館」アートディレクターに就任。かつて自分はなぜ、知りもしない人たちを蔑んだのか。その問いから出発し、他者の心に出会い、あらゆる命の等質性を体感する場としての美術館づくりに打ち込む。2016年、知的な障害のある人が講師を務める出前授業の普及を目指す、であい授業プロジェクトをスタート。それらの実践をさらに拡張するため、2020年「しゃかいのくすり研究所」を設立。

■作家紹介|小林 覚氏
るんびにい美術館 在籍


好きな音楽家はビリー・ジョエル、クイーン、井上陽水、スピッツ、THE BOOM。そして散歩が大好き。小林は養護学校中等部の在学中に、日記も作文もすべての文字を独特の形にアレンジして書くようになった。初め学校の先生も何とか直せないかと苦心したが、やがてこれを魅力的な造形表現ととらえることに切り替える。これを転機に、彼の表現は多くの人に喜びを与えるアートとして羽ばたき始めた。